ディスクブレーキタイプ

ブレーキがディスクブレーキのタイプは現在主流になっています。
今までのようなリムブレーキ仕様と大きく違う点、注意をする点を4つ挙げてみました。

また、ディスクブレーキ(油圧)タイプのメンテナンスは専用工具も必要です。
定期的にエア抜き、オイル交換、パッド交換をしていただきたいので、扱いの慣れた販売店にてメンテナンスをしてください。

ローター

ローターに油分が付着することで、音鳴りやブレーキの利きが悪くなります。
決して素手で触ったり、油を付けたりしないでください。
また、転倒の時の様に外部から強い力が加わるとローターは変形してしまい、音鳴りやブレーキの利きが悪くなります。

ディスクブレーキキャリパー

ホイールを外した状態でブレーキレバーを握ってしまうと、キャリパー内のピストンが押し出され、ブレーキパッドがくっついてしまい、ローターが入らなくなります。
ホイールを外した状態で絶対にブレーキレバーを握らないでください。

リアエンドの規格が12㎜スルーアクスル

12mmスルー専用のエンド金具が必要になります。後輪を外すために工具(六角レンチ)が必要な場合もあります。
また、リアエンドの幅は142mmになります。(148mmもありますが、現在は142mmが一般的です。)

エア嚙み

ブレーキレバーを握ってもブレーキをかけた感じがせず、握った感触はスカスカになった状態をエア嚙みと言います。
本来なら油圧ディスクブレーキのレバーからキャリパーまでブレーキオイルで満たされていなければなりませんが、何かしらの原因で空気(気泡)が混入することが原因と考えられます。
ディスクブレーキの取り扱いに慣れたショップでも完全に気泡を抜ききることは難しく、輪行時にオイル内の小さな気泡が電車の微振動で大きな気泡なり、現地に着いたらブレーキがスカスカに、ということも考えられます。まれな現象ではありますが、まずはきちんとした定期的なメンテナンスをお願いいたします。

ディスクブレーキ(油圧)タイプのメンテナンスは専用工具も必要です。
定期的にエア抜き、オイル交換、パッド交換をしていただきたいので、扱いの慣れた販売店にてメンテナンスをしてください。

01輪行の準備(外す)

①メーター、ライトなどハンドル周りのものを外します。(車体を倒立させたときに、傷の原因になります)
ライト固定用のブラケットが簡単に緩められる場合は、ライトは外さずに向きを変えるだけでも構いません。

②ボトルは外して手持ちにするか、空にします。(液体がボトル内に残っていると、こぼれてフレームが汚れる場合があります)

③前輪・後輪を外します。
>>詳しくはこちら

02保護用具の取付

別売品となりますが、フレーム保護のためご使用をお勧めします。

①ダミーローターを前後のブレーキキャリパーに差し込みます。

ダミーローターに油が付着していないことを確認してください。
長距離の移動では、電車内の振動などでエア嚙みの現象がまれに起こります。
ダミーローターに加えてブレーキレバーを結束バンド(繰り返し利用できるタイプ)などで握り、
ブレーキをかけた状態にしておくと回避できます。



②後輪を外した部分にエンド金具を装着します。(装着方法はエンド金具の説明書をご覧ください)
エンド金具の角度は、チェーンスティと一直線になるようにセッティングします。保護用品を装着後、立てた時に再度微調整して下さい。



サドルとエンド金具を地面に付けて
エンド金具が垂直になるように調整。

チェーンハンガーを使用してチェーンのたるみを取ります。
チェーンにテンションを掛けることでチェーン脱落を防ぎます。

チェーンカバーをチェーンにかければ、袋の油汚れを防ぎます。
チェーンカバーはぜひ初めてのご利用からお使いください。

⑤スプロケットにフリーカバーを被せます。


フリーカバー大ローターカバーなどをローターに被せることで油汚れが付かないようにします。 ローターに油が付着するとブレーキの利きが悪くなったり、音鳴りの原因になります。


⑦ローター曲がり防止にローターガードをご使用下さい。フリーカバー大と併用すると輪行時に体への干渉を和らげます。

03ホイールとフレームを固定する。

サドルとエンド金具(変速機)を下にして立て、フレームの両側にホイールを置き、付属の3本のベルトで固定します。
自転車から手を放して作業をすると倒れる可能性があります。
手を離す場合には、自転車を壁に立てかけて作業すると安心です。

①フレームが傷つかないように、ギアの当たる場所をフレームカバーで保護します。
フレームサイズ・形状によってギアと干渉する場所は異なります。
ご自身のフレームにあった場所を保護してください。

ペダルが体に当たらないように、クランクの位置を調整します。
また、ハンドルをギアと反対側に切ると安定しやすいです。



②フレームとホイールの接している青い〇の部分を最初に固定します。
そのあとピンクの〇の部分(サドル、リア変速機あたり)を固定します。


 フレーム(ダウンチューブ)に一周させてから固定すると緩みにくいです。
中締ベルト伸縮タイプを使用すると、より強く固定できます。



 フレームサイズにもよりますが、ローターは外側に向ける方が自転車に傷が付きません。

中締ベルト伸縮タイプ


中締めベルトバックルの使い方

04輪行袋に収納


①輪行袋を広げ、底の印刷の指示通りに自転車を置きます。


②ショルダーベルトの片側をチェーンスティに固定します。


③輪行袋を下から半分くらいまで被せます。
ショルダーベルトの反対側を輪行袋の四角い穴から外に出し、ヘッドチューブあたりに固定します。
輪行袋の穴からショルダーベルトを出す時に、クランクやケイデンスセンサーなどを引っかけないように気を付けて下さい。

④ショルダーベルトの長さは、写真のようにフレームに添う程度の長さを目安にしてください。


ショルダーベルトのバックルの使い方


05完成



袋を傷つけないように自転車を覆い、口を締めると完成です。
ショルダーベルトは片方は四角い穴から、もう片方は袋の閉じ口から出ています。



コードストッパーで閉じた口ひもは、結ばずにそのまま袋の中に納めます。
電車内で転倒防止のため、手すりなどに結びます。

その他のポイント

●担ぐとき
女性や、背の低い方などは縦向きに持たず、自転車を90度ほど持ち替えると、地面より浮くので持ちやすくなります。


●降ろす時
必ず、サドル側から降ろします。エンド金具の向きが維持できます。エンド側から降ろすと、エンド金具が曲がってしまいます。ディレーラーは自転車の部品の中で、最も重要な部品の一つです。ディレーラー側はゆっくりと地面に付けて下さい。

●軽装備で輪行するとき
ハンドルとサドルを下にして横から袋に差し入れると、万が一、エンド金具がなくても収納できます。
ただし、電車に内での占有面積は広くなるので、輪行する時間帯など充分気を付けて下さい。